口の中ちゃんと毎日見てあげていますか?
患者様向けコラム
2020/12/07

<口の中ちゃんと毎日見てあげていますか?>
「予防歯科」といわれる言葉が浸透してきた今、毎日自宅での口腔内ケアにも力をいれている人も少なくありません。
電動歯ブラシに始まり、歯間ブラシやデンタルフロス。各々で自分に合うものを取り揃え、口腔内環境を整えていることかと思います。
意識が高い方は知っているかもしれませんが、歯科では「8020(ハチマルニイマル)運動」という啓発活動を長年行っています。
とはいえ、やはり一本でも多く歯が残っている方が美味しく食事を食べられるというのが事実。
美味しく食事ができるということは、口腔内の問題だけではなく、栄養や健康の面にも関与します。

<痛くなくても口腔内環境は変化している>
特に歯周病の場合は、中程度ほどの状態にならないと症状がでないことが多いのです。
歯を磨いたときに、出血したという経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
もちろん出血だけではどの程度、歯周病が進行しているのかは判断できません。ですが、出血があるという時点で少なからず炎症があり、
虫歯の場合も、しみるというサインが出ることもありますが、ゆっくり進行する場合には、痛みが出ないこともあります。
虫歯にしても歯周病にしても、大きな症状がなくても日々のサインへの気付きがとても重要になってくるのです。

<口の中の小さな変化に気付けるように>
「なんかしみるな」「噛んだときにちょっと痛いかも」「腫れている気がする」など。
口腔内の病気は、虫歯や歯周病だけではないのですが、それらのそもそもの原因は磨き残しなどによる汚れが原因となることが多いのです。
そして、磨き残しによる溜まった汚れが悪さをし始めるのは、大体3ヶ月ぐらいといわれています。
ですが、歯医者さんでクリーニングをしてもらい一時的にキレイになったとしても、プラークという汚れ自体は食後8時間程でまたすぐに作られてしまうのです。
ですので、歯医者さんでのクリーニングと合わせて毎日の自宅でのケアもとても重要となります。
大きな症状がなくても、毎日の口腔内の変化に敏感に、気になるところはしっかり歯医者で診てもらうことで大きなトラブルを未然に防ぐことができます。

<気になるところは我慢せず歯医者へ相談>
しっかりとした予防の意識を持っていないと、症状がない場合、歯科医院への受診は後回しになってしまいがち。
早く受診していれば一回の治療で終わっていたことも、忙しさなどの理由によって先延ばしにした結果、
我慢していたころには、まさか自分の歯を失うなんて考えもしなかったでしょう。
ですが、失ってからでは遅いのです。みなさん口をそろえて、こうおっしゃいます。「若いころにもっと歯を大事にしておいたらよかった」と。
虫歯や歯周病、そして合わない被せ物なども長く入れていることによるトラブルなんかもあります。
<まとめ>
歯科の病気には、進行しないと症状が出ないものもあります。ですが、必ずその病気のサインはあります。
しっかり予防することで、80歳になったときにも20本以上の歯をキープし、健康で快適な未来を手に入れることができますよ。
記事提供:higashi
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